今回は、おもしろ苗字・珍しい苗字を紹介します。
全国にあるおもしろい苗字・珍しい苗字を集めてみたので、珍しい苗字を探している方に参考になればと思います。
また、創作などキャラクターの名前などに活用していただければと思います。
以下目次となります。
おもしろ苗字・珍しい苗字【初級編】
1:珍名(ちんな)
【苗字】珍名
【読み】ちんな
北海道に少数みられ、語源はアイヌ語だそうです。「チン」は足、「ナ」は水や川という意味からきているとされています。
2:本名(ほんな)
【苗字】本名
【読み】ほんな,ほんみょう,ほんめい,もとな
現在は福島県西半部にあたる場所であった、「岩代国 大沼郡 本名村(ほんなむら)」がルーツとされています。現在は福島県の「金山町本名」という名前になっています。村ではなくなってしまった現在でも「本名」という地名は残っています。
3:面白(おもしろ)
【苗字】面白
【読み】おもしろ,おもじろ,おもて
現在の島根県である「出雲国意宇郡面白邑」が発祥といわれている、伝統的な苗字です。千葉県や福島県などにもみられる地名で、風景や地形が「おもしろい」というところからきているそうです。地表が白く砂地で平板になっている場所などもさす。苗字としては島根県、兵庫県に少数みられます。
4:御手洗(みたらい)
【苗字】御手洗
【読み】みたらい,みたらし,みたあらい,みてらい,みたいら,おてあらい,みだらい,みてしろ,みてらし
御手洗とは、神社やお寺でお参りする前に口や手を洗い、清める場所のことを言います。とても神聖な意味を持つ苗字です。現在は福岡県、大分県、山口県などに多くみられる名前です。
5:大仏(おさらぎ)
【苗字】大仏
【読み】おさらぎ
大仏(おさらぎ)は、鎌倉幕府の執権を世襲した北条氏の苗字のひとつです。「だいぶつ」ではなく「おさらぎ」と読む理由は、「若木山(おさなぎやま)」という山が大仏の形に似ていて、「おさなぎ」から「おさらぎ」に変化したと言う説があります。
6:努力(ぬりき)
【苗字】努力
【読み】ぬりき
「努力」と書いて「ぬりき」と読みます。大阪府に少数みられる苗字です。
7:楽々(ささ)
【苗字】楽々
【読み】ささ
全国で0~10人ほどのとても希少な苗字だそうです。由来などはわかっていません。
8:記録(きろく)
【苗字】記録
【読み】きろく
この苗字は、東京都、静岡県、大阪府、広島県などにみられる珍しい苗字です。
9:佐曽利(さそり)
【苗字】佐曽利
【読み】さそり
現在の大阪府北部と兵庫県の一部である「摂津国川辺郡佐曽利」が起源と言われています。「佐」は下野国佐野庄、または左衛門尉(さえもんのじょう)の職名を表しています。左衛門尉(さえもんのじょう)とは、日本の律令制下の官職のひとつです。
10:一言 (ひとこと)
【苗字】一言
【読み】ひとこと
静岡県西部である遠江国豊田郡一言村が起源と言われています。静岡県磐田市の一言神社には、徳川家康が敗戦したときに一言お祈りし、聞き届けられたという言い伝えもあります。
11:平安名(へんな)
【苗字】平安名
【読み】へんな,へいあんな,へあんな,ひらやすな,へいあんみょう,ひらあな
沖縄県の地名、勝連間切平安名が起源です。「平」は平らな地形を表しているそうです。
12:接待(せったい)
【苗字】接待
【読み】せったい,あたち
現岩手県である陸中国閉伊郡接待邑発祥とも言われています。清和天皇の子孫で源姓を賜った氏(清和源氏)南部氏族だそうです。
13:一円(いちえん)
【苗字】一円
【読み】いちえん
現滋賀県である近江国犬上郡一円村が起源です。中世の地名であり領主から土地を一円(全域)頂戴したことに由来する苗字。
14:大王(だいおう)
【苗字】大王
【読み】だいおう,おおきみ
宮崎県日向市や三重県志摩市などに大王という地名があります。また、大王寺、大王社などの地名もあります。「大王」は職掌姓であり、天皇の二世以下、四世以上の親族に関することを司ったという語源もあります。
15:鷦鷯(ささき)
【苗字】鷦鷯
【読み】ささき,ささぎ,さざき
佐々木と同様とも言われています。語源は、「小さい崎(ささき)」(突き出た小地形)を表しています。
16:八百屋(やおや)
【苗字】八百屋
【読み】やおや
お察しの通り、起源は屋号姓です。「魚屋(うおや)」という苗字もあります。
17:平和(ひらわ)
【苗字】平和
【読み】ひらわ
関西地方がルーツと考えられていて、「平ら」で「輪」のような地形を意味しているそうです。
18:万歳(まんざい)
【苗字】万歳
【読み】まんざい,ばんざい
現奈良県である大和国葛下郡万歳郷が起源であるとされています。
19:幸福(こうふく)
【苗字】幸福
【読み】こうふく
現鹿児島県である薩摩起源と言われています。また、山形県酒田市、大阪府門真市もルーツのひとつです。他にも、幸福寺というお寺の寺侍が由来とされていたり、屋号や商号が由来の場合もあります。または、当時生活が苦しかった農民が、「せめて名前だけでも」と願いを込めたという説があります。
幸福田(こうふくだ)という苗字もあります。
20:流石(さすが)
【名字】流石
【読み】さすが,ながれいし,ながれ,りゅうせき,りゅうぜき
現山梨県である甲斐国都留郡勝山村が起源と言われています。「石」は石や岩、硬い地盤を表しています。
おもしろ苗字・珍しい苗字【中級編】
1:酢(す)
【苗字】酢
【読み】す
現富山県である越中発祥ともいわれています。富山県射水市にみられるようです。同地特有の生活用品や日常に見られるもの由来の姓のひとつと言われています。
砂糖(さとう)、塩(しお、えん)、味噌(みそ)という苗字もあります。
2:昆布(こんぶ)
【苗字】昆布
【読み】こんぶ
北海道虻田郡に昆布という地名があります。昆布の取れる場所や職業が語源と言われています。北海道や奈良県、大阪府などに少数みられる職業姓です。
3:竹ノ子(たけのこ)
【苗字】竹ノ子
【読み】たけのこ
青森県に多数みられる伝統的な苗字です。由来は竹の茂っている地形からという説があります。
竹の子と、ひらがなで書く場合もあります。
4:和食(わじき)
【苗字】和食
【読み】わじき
現徳島県である阿波国那賀郡和食村が起源であると言われています。他には、現高知県である土佐国安芸郡和食郷がルーツであるという由来もあります。「和」は輪のような地形を表しています。
5:皇(すめらぎ)
【苗字】皇
【読み】すめらぎ
滋賀県の浄土真宗の浄願寺が由来となっているそうです。また、皇花山の「皇」の文字が語源ともいわれています。滋賀県、千葉県にみられます。
6:勘解由小路(かでのこうじ)
【苗字】勘解由小路
【読み】かでのこうじ
京都の小路の名称であり、勘解由使庁の所在地からきています。ここに屋敷を構えた士族が地名を称号したとされます。京都府京都市に地名が残っています。
7:宇宙(うちゅう)
【苗字】宇宙
【読み】うちゅう
長崎のお寺の関係者が、仏典からとった仏教用語が由来ともいわれています。
8:雲母(きらら)
【苗字】雲母
【読み】きらら,きら
静岡県や北海道にもこの苗字がみられます。鉱物の「雲母」がきらきらと光ることから名前がつきました。
9:突々(とっとつ)
【苗字】突々
【読み】とっとつ,とつとつ
同名字は、兵庫県、東京都にみられるそうです。詳しい由来はわかっていません。
10:七五三掛(しめかけ)
現山形県である羽前国田川郡大網村(現朝日村)七五三掛が起源とされています。「注連(しめ)をかけた聖地」「立ち入り禁止の土地」が語源です。茨城県や栃木県など関東にみられます。
11:百々米木(どどめき)
【苗字】百々米木
【読み】どどめき
現富山県である越中発祥と言われている伝統的な苗字です。富山県の他に愛知県にもみられます。
12:八月一日(ほずみ)
【苗字】八月一日
【読み】ほずみ,はっさく,やぶみ,ほづみ
同じ読み方で八月朔日と書く場合もあります。源氏などにもみられる、穂積氏の異形であり、旧暦8月1日に実る稲の穂を摘み贈る風習が語源といわれています。古代からの神事に携わる名族だそうです。群馬県に多くみられます。
13:四月朔日(わたぬき)
【苗字】四月朔日
【読み】わたぬき,つぼみ,わたぬぎ,さつき
綿貫と同様ともいわれています。清和天皇の子孫で源姓を賜った氏、桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏、中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏、などにもみられます。旧暦の四月一日に、着物などの綿を抜くところからきているそうです。
14:栗落花 (つゆり)、五月七日(つゆり)
【苗字】栗落花
【読み】つゆり
五月七日 、梅雨にはいるので「つゆり」と読むそうです。また、 梅雨にはいるころに栗の花が落ちるから「栗落花」と書くそうです。他にも、この日に栗花落(つゆり)という雨乞いの祭が行われたのが語源とも言われています。
栗花落という名字は実在するが、現在は五月七日は実在しないという情報や、栗落花という苗字も確認できないという情報もあり、詳しくはわかっていません。
15:源五郎丸(げんごろうまる)
【苗字】源五郎丸
【読み】げんごろうまる
現佐賀県と長崎県である肥前が起源と言われています。「源五郎の開拓した土地」が語源であり、源姓が由来です。
16:謝花(しゃばな)
【苗字】謝花
【読み】じゃはな,しゃばな,じゃばな,ざはな,しゃはな,しゃか
旧琉球である、沖縄県由来の苗字です。「本部間切謝花」という土地の名前が起源だそうです。
17:百目鬼(どうめき)
【苗字】百目鬼
【読み】どうめき,どめき,ももめき,ひゃくめき,とどめき,もめき
現茨城県である常陸起源とも言われています。また、語源は流水や車馬のすすむ音です。現在では、茨城県や栃木県に多数みられます。
18:月見里(やまなし)
【苗字】月見里
【読み】やまなし,つきみさと
山がないと月見がよくできるからという由来だそうです。
清和天皇の子孫で源姓を賜った氏、桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏などにもみられます。一族が増加し、封地を分割する際、山梨氏のよみを残したとされています。
19:小鳥遊 (たかなし)
【苗字】小鳥遊
【読み】たかなし
鷹が居ないと小鳥が遊べるので「たかなし」と読みます。
高梨からの転化とされています。清和天皇の子孫で源姓を賜った氏、井上氏流の名族だそうです。また、近年の創作物で、よく使用される苗字です。
20:猫屋敷(ねこやしき)
【名字】猫屋敷
【読み】ねこやしき
猫だらけの家や猫好きは関係なく、この場合の「ねこ」は、「ねっこ(根本)」や「そば、かたわら」、「猫の額ほどの土地」を意味するそうです。
現岩手県南東部と北西部を除く地域が発祥といわれる苗字です。
おもしろ苗字・珍しい苗字【上級編】
1:一(にのまえ)
【苗字】一
【読み】はじめ,いち,かず,にのまえ,よこいち,いちもんじ,ひともんじ,かずと,でかた
語源は一の村、一の坪、一の庄などの当て字とされています。地名も各地にみられ、由来も諸説あります。また、一は昔から縁起の良い数とされています。
二の前だから「にのまえ」と読みます。ドラマ「SPEC」にも、登場していますね。
2:四(あづま)
【苗字】四
【読み】あずま
東屋のことを中国伝来語で「四阿」と書くことから、四を「あずま」と読むようになったと言われています。現在では、新潟県に一世帯のみ存在しているそうです。
3:五六(ふのぼり)
【苗字】五六
【読み】ふのぼり,ふかぼり
将棋で歩が五六の位置から進むと金になることから、「ふのぼり」と読むそうです。
現愛知県東部である、三河国設楽郡津具邑五六発祥といわれています。
4:九(いちじく)
【苗字】九
【読み】いちじく,いちのく,く,くちのく,まる
「いちじく」という読み方は、数字の9が一字で書けることからこう読まれる説や、ひとつの字で九なので「いちじく」と読むという説など諸説あります。村内や軒数などの地名に由来するようです。現在では新潟県や長野県に少数みられます。
5:十(もげき)
【苗字】十
【読み】もげき,もぎき,じゅう,つなし,もげき,よこたて,つじ
漢字の「木」の左右の払いが、もげていることから「もげき」と読むようになったそうです。現在は、新潟県、北海道などに少数みられます。
6:九十九(つくも)
【苗字】九十九
【読み】つくも
「百(も)」に、あとひとつでつくという意味で「つくも」と読みます。群馬県安中市には「九十九(つくも)」という地名があります。他にも、長崎県の九十九島など全国に「九十九」がつく地名も多いです。
7:艸楽(さがら)
【苗字】艸楽
【読み】さがら
この苗字は、愛知県にみられるそうです。詳しい由来はわかっていません。
8:百鬼(なきり)
【苗字】百鬼
【読み】なきり,なぎり
現静岡県西部である遠江起源とも言われる。近年、静岡県に多く、特に磐田市に集中してみられる。
9:喜屋武(きゃん)
【苗字】喜屋武
【読み】きゃん,きやん,きやたけ,きやぶ,きやたき,きやだけ,きやし,きやむ,きよたけ,かやたけ
旧琉球である沖縄の苗字といわれています。沖縄本島最南端の自治体だった喜屋武間切(のちの喜屋武村)が起源であり、語源は島の最南端という意味からきているそうです。
10:文殊四郎(もんじゅしろう)
【苗字】文殊四郎
【読み】もんじゅしろう
現香川県である讃岐が発祥と言われています。中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏です。最近では、福井県にもみられるそうです。
11:角大鳥居(すみお)
【苗字】角大鳥居
【読み】すみおおとりい,すみお
福岡県の水田天満宮に隣接する土地です。大鳥居一族から、裏鬼門に作った神社を任されていたのが「角大鳥居」といわれています。
12:次郎垣内(じろうがきうち)
【苗字】次郎垣内
【読み】じろうがきうち,じろうがいち,じろうかきうち
現山口県である長門発祥といわれている伝統的な苗字です。「内」は屋敷内の内側や自分のものという意味です。
13:良縁寺(りょうえんじ)
【苗字】良縁寺
【読み】りょうえんじ
由来は不明ですが、福島県喜多方市に「良縁寺」という寺院があります。
14:四十九院(つるしいん)
【苗字】四十九院
【読み】つるしいん
現三重県北西部である伊賀国阿拝郡四十九院が起源ともいわれています。四十九日の間は仏事では中有(人が死んでから、次の生を受けるまでの間)であり、生魂であるため魂を慰める場所が四十九院とされています。
15:大豆生田(おおまめうだ)
【苗字】大豆生田
【読み】おおまめうだ,おおまみうだ,おおまみゅうだ,おおまえだ,おおまめだ,まみうだ,おいまにゅうだ,おおつきだ,おおましょうだ,おおまにだ,おおまにゅうだ,おおまみうた,おおまにゅだ,おおまにいだ,おおまにうた,おおまにうだ,おおままみうだ,おおまめいくた,おおまめおだ,おおむた,おおむだ,おおもうだ,ほめまいきた,ましえだ,ましょうだ,まにうた,まにうだ,まにゅうだ,まみやわだ,おおまみえだ,まめおだ
現栃木県である下野が起源といわれています。大豆の植えられた田んぼが地名になり、姓氏に使われるようになっったそうです。山梨県や栃木県に多くみられます。
16:御菩薩池(みぞろけ)
【苗字】御菩薩池
【読み】みぞろけ,みぞろげ
現京都である山城国愛宕郡御菩薩池が発祥といわれています。由来は、池の水面に地蔵菩薩の姿があらわれたという言い伝えがあることから名前がついたそうです。
17:一番ケ瀬(いちばんがせ)
【苗字】一番ケ瀬
【読み】いちばんがせ,いちばかせ,いちばがせ
現佐賀県である肥前国神埼郡服巻一番ケ瀬が起源と言われています。「瀬」は流水が浅く流れているところを表しています。佐賀県など九州北部に多数みられるそうです。
18:左衛門三郎
【苗字】左衛門三郎
【読み】さえもんさぶろう
名前が苗字に転じたそうです。豪族の名前から自己の所領に地名がつき、子孫が苗字を名乗ったとされる伝統的な苗字です。他にも左衛門田、左衛門九郎などの地名もみられます。
19:毒島(ぶすじま)
【苗字】毒島
【読み】ぶすじま,どくしま,ふすじま,どくじま,とくしま
現群馬県である上野が起源といわれています。ブスはトリカブトの別名の附子をさしているそうです。
20:罍(もたい)
【苗字】罍
【読み】もたい,さかだる
現東京都、埼玉県広域、神奈川県北部である武蔵、あるいは現長野県である信濃が起源ともいわれています。「茂田井」から転換したとも考えられています。 近年では、新潟県柏崎市に多数みられます。
おもしろ苗字・珍しい苗字【神レベル】
1:神(かみ)
【苗字】神
【読み】じん,かみ,こう,かん,かなえ,しん,みわ,こお
「神」にはいくつかルーツがあります。出雲大社から出た諏訪神家の子孫や、三輪氏族の子孫が神氏を呼称していました。また、後世には中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏(藤原氏)の神氏もみられます。
2:鬼(おに)
【苗字】鬼
【読み】おに,きい,き,きさらぎ,きいん
現島根県西半部である、石見国邇摩郡鬼邑発祥ともいわれている、伝統的な名字である。豊臣秀吉から強さを認められ、「鬼のように強いから」という理由で授けられた苗字だそうです。
3:回り道(まわりみち)
【苗字】回り道
【読み】まわりみち,まはりみち
和歌山県日高郡日高川町千津川廻り道が起源とされています。「まはりみち」と言う読み方は、歴史的仮名遣いの読み方。
4:浮気(うき)
【苗字】浮気
【読み】うき,ふけ,うきぎ,うわき,うきげ
滋賀県守山市浮気町(ふけちょう)が起源といわれています。語源は、水の豊かな土地で早朝などに水蒸気が浮き上がって見えるからということなので、恋愛の浮気とは関係ありません。
5:南蛇井(なんじゃい)
【苗字】南蛇井
【読み】なんじゃい
群馬県富岡市にある南蛇井という町が発祥です。また、駅名にもなっています。
6:卍山下
【苗字】卍山下
【読み】まんざんか,まんじやました
日本にある苗字で「卍」を使うのは「卍山下」だけだそうです。起源は、大分県別府市の僧侶による明治時代の新姓です。
7:不死川
【苗字】不死川
【読み】しなずがわ,ふじがわ
藤川と語源は同じようです。浄土真宗本願寺派の僧などに見られる、寺院の姓です。
8:凸守(でこもり)
【苗字】凸守
【読み】でこもり
詳しい起源などは不明です。現在は、大阪府に一世帯だけ存在しているそうです。
9:肉丸(にくまる)
【苗字】肉丸
【読み】にくまる
こちらはお肉屋さんではなく、「~丸」とは「~の開発した田んぼ」という意味があるそうです。主に大分県宇佐市や長崎市に見られる苗字です。
10:禿(かむろ)
【苗字】禿
【読み】かむろ,とく,はけ,かぶろ,はげ,いなずか
「かむろ」とは昔の少女の髪型で、今で言うオカッパに近い髪型のことだそうです。現在では、熊本県に多くみられます。
11:毛穴(けな)
【苗字】毛穴
【読み】けな,けあな
大阪府堺市中区にある毛穴町(けなちょう)が発祥とされています。古くは「毛名村(けなむら)」と呼ばれていたそうです。鎌倉時代には「けな」の表記で存在していた記録があり、大阪府堺市にこの苗字は多くみられます。
12:鼻毛(はなげ)
【苗字】鼻毛
【読み】はなげ
大阪府泉大津市に「鼻毛」という苗字が多く見られます。「花家」「花毛」と書く場合もあります。宮城県仙台市泉区、福島県福島市には「鼻毛」という地名が見られますが、関連があるかは不明です。ハナは岬、先などの意味をもつ地形語で、ケは下などの意味をもつ接尾語です。また、鼻毛石などの地名もありますが、これも関係は不明です。
13:髭(ひげ)
【苗字】髭
【読み】ひげ
現京都府北西部と兵庫県東部である、「丹波国多紀郡」の有名氏族の姓だそうです。大阪府や滋賀県に多くみられます。
14:父母(ふぼ)
【苗字】父母
【読み】ふぼ,たらちね,ふも,ふほ,たらし
現熊本県である肥後発祥ともいわれています。香川県には「父母ケ浜(ちちぶがはま)」や「父母峠(ちちぶとうげ)」などがあり、地名が由来の場合もあります。また「ふぼ」「ふほ」と読んだ場合は、「節(ふ)面(も)」で、節のように盛り上がった土地の事をさします。
15:人首(ひとかべ)
【苗字】人首
【読み】ひとかべ,ひとこうべ
岩手県にあった陸中国江刺郡人首村が起源といわれています。坂上田村麻呂が悪路王の一族人首丸の首を刎ねたことに由来するとの伝説もあります。岩手県、福島県、東京都などに少数みられます。
16:鳳凰(ほうおう)
【苗字】鳳凰
【読み】ほうおう
京都府宇治市にある「平等院鳳凰堂」が由来だと言われていますが、詳細は不明です。熊本県に少数見られる珍しい苗字です。
17:王来王家(おくおか)
【苗字】王来王家
【読み】おくおか,おうらいおうけ
「奥岡」と語源は同じようです。現三重県である伊勢発祥と言われています。
18:悪七(あくしち)
【苗字】悪七
【読み】あくしち
「悪」という字はかつて「強いもの」や「力強さ」という意味合いを持ち、良いイメージも併せ持っていました。「悪七」とは平安・鎌倉期の武将である「藤原景清(平景清)」のことで、その末裔が名乗っているともいわれています。
19:留守(るす)
【苗字】留守
【読み】るす,とめもり
多賀国府の民政をつかさどった職、「留守職(るすしき)」が起源といわれています。職掌姓であり、本職にかわって政務を執行するというのが由来です。源頼朝の代わりに多賀府で伊沢氏がこれにあたり、のちに姓氏となったとされています。宮城県、山形県などにみられます。
20:無敵(むてき)
【苗字】無敵
【読み】むてき
山口県下関市の餅屋が、長州軍と幕府軍の戦いに石を投げて参戦したことで、高杉晋作からその功績を称えられ「無敵幸之進勝之」の名前を賜ったそうです。山口県下関市、熊本県、大分県にごく少数みられる苗字です。
まとめ
今回は、おもしろ苗字・珍しい苗字を集めて紹介しました。
珍しい苗字だと生活の中で苦労することもあるかと思いますが、私自身はごく普通の苗字なので珍しい苗字に憧れてしまします!
こんな苗字だったらなと、色々妄想して楽しめました!
他にも珍しい苗字や、由来など教えていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。