【ポーカー用語】3ベット(スリーベット)とは?意味・サイズ・レンジを徹底解説

ポーカー(テキサスホールデム)において、3ベット(スリーベット)はプリフロップの重要なアクションの一つです。

この記事では、3ベットの意味・適切なサイズ・レンジの考え方・よくある間違いまで、わかりやすく解説します。

3ベット(スリーベット)とは?

3ベットとは、オープンレイズに対してさらにレイズする(リレイズする)アクションのことです。

名前の由来は、ベットの回数をカウントしたものです。

  1. 1ベットブラインド(BBの強制ベット)
  2. 2ベットオープンレイズ(最初のレイズ)
  3. 3ベットオープンレイズに対するリレイズ

つまり、誰かがオープンレイズした後に、さらにレイズを上乗せするのが3ベットです。

3ベットの具体例

backback
SB
backback
BB
FOLD
backback
UTG
FOLD
backback
UTG+1
FOLD
backback
MP
RAISE 2.5BB
A♥K♥
HJ
RAISE 8BB
Q♠Q♦
CO
FOLD
backback
BTN

HJが A♥A♥K♥K♥ で2.5BBにオープンレイズ。これに対してCOが Q♠Q♠Q♦Q♦ で8BBにリレイズ。このCOのアクションが「3ベット」です。

3ベットの目的

3ベットには、大きく分けて2つの目的があります。

1. バリュー3ベット

強いハンドを持っているとき、ポットを大きくして利益を最大化するための3ベットです。

  • A♠A♠A♥A♥K♥K♥K♠K♠Q♦Q♦Q♣Q♣ などのプレミアムハンド
  • A♠A♠K♥K♥ もバリュー3ベットの代表的なハンド
  • 相手がコールしてくれれば、大きなポットで有利に戦える

2. ブラフ3ベット(ライト3ベット)

そこまで強くないハンドで、相手をフォールドさせることを目的とした3ベットです。

  • A♥A♥5♥5♥K♠K♠J♠J♠ など、ブロッカーを持つスーテッドハンドが候補
  • 相手がフォールドすれば、オープンレイズ分のチップを獲得できる
  • コールされても、フロップ次第でプレイを続けられるハンドが理想的

現代ポーカーでは、バリューだけでなくブラフも含めたバランスの取れた3ベットレンジを構築することが重要です。

3ベットのサイズ

3ベットのサイズは、状況によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。

状況 サイズの目安 例(オープンレイズ2.5BBの場合)
インポジション(IP) オープンレイズの約3倍 7〜8BB
アウトオブポジション(OOP) オープンレイズの約3.5〜4倍 9〜10BB

サイズの考え方

  • OOPではサイズを大きくする:フロップ以降にポジション不利を補うため、プリフロップでポットを膨らませて主導権を握る
  • IPでは小さめでもOK:フロップ以降のポジション有利を活かせるため、相手にコールしてもらいやすいサイズでも利益が出る
  • すべてのハンドで同じサイズにするのが基本。ハンドによってサイズを変えると、相手に読まれやすくなる

ポジション別の3ベットレンジ

3ベットのレンジは、自分のポジションと相手のオープンレイズのポジションによって変わります。

vs UTGオープン(タイトに)

UTGからのオープンレイズは非常に強いレンジなので、3ベットレンジも狭くします。

  • バリュー:A♠A♠A♥A♥K♥K♥K♠K♠Q♦Q♦Q♣Q♣A♠A♠K♥K♥
  • ブラフ:ほぼなし(UTGレンジが強すぎるため)

vs CO・BTNオープン(広めに)

レイトポジションからのオープンレイズはレンジが広いため、3ベットの頻度を上げます。

  • バリュー:J♠J♠J♥J♥ 以上、A♠A♠K♥K♥A♠A♠Q♥Q♥
  • ブラフ:A♥A♥5♥5♥A♥A♥4♥4♥ などのスーテッドエース、K♠K♠J♠J♠ など

BBからの3ベット(ディフェンス)

BBはすでにブラインドを支払っているため、3ベットで積極的にディフェンスすることが重要です。特にレイトポジションからのスティールに対しては、広めの3ベットレンジで対抗します。

3ベットされたときの対応

自分がオープンレイズして3ベットされた場合、以下の3つの選択肢があります。

アクション 適したハンド 考え方
4ベット プレミアムハンド(AA・KK・AKなど) さらにリレイズして主導権を強める
コール 中程度の強さのハンド(JJ・TT・AQsなど) ポジションやオッズが良ければコール
フォールド 弱いハンド 3ベットレンジに対して勝率が低い場合は降りる

3ベットポットのフロップ以降

3ベットポット(3ベットにコールされた後のポット)は通常のポットより大きいため、プレイの特徴が変わります。

  • SPR(スタック・ポット・レシオ)が小さい:ポットに対して残りスタックが少ないため、オールインになりやすい
  • CBetの頻度が高い:3ベットした側はレンジが強いため、フロップでのCBet(コンティニュエーションベット)が効果的
  • ブラフの判断がシンプルになる:SPRが小さいため、複雑なマルチストリートのブラフは減り、判断がシンプルになる

3ベットのよくある間違い

  • バリューだけで3ベットするA♠A♠A♥A♥K♥K♥K♠K♠ でしか3ベットしないと、相手に読まれてすべてフォールドされてしまいます。ブラフも混ぜてバランスを取りましょう
  • サイズが小さすぎるオープンレイズに対して2倍程度の3ベットでは、相手に良いオッズを与えてしまい、コールされやすくなります
  • 3ベットされるとすぐフォールドするオープンレイズしたハンドを3ベットされるたびにフォールドすると、相手に搾取されます。適切なハンドではコールや4ベットで対抗しましょう
  • ポジションを無視する:UTGオープンとBTNオープンでは強さが全然違います。相手のポジションに応じて3ベットレンジを調整することが大切です

まとめ

3ベットは、ポーカーのプリフロップにおける強力な武器です。バリューとブラフをバランスよく組み合わせ、相手のオープンレイズのポジションに応じてレンジを調整しましょう。

「強いハンドだけで3ベット」から卒業し、適切なブラフ3ベットも取り入れることで、あなたのプレイは一段階レベルアップします。

関連用語

  • オープンレイズ – プリフロップで最初にレイズするアクション
  • 4ベット – 3ベットに対するさらなるリレイズ
  • ブラインド – SB・BBが支払う強制ベット
  • レイトポジション – CO・BTNの総称。広いレンジで参加可能
  • CBet(コンティニュエーションベット) – オープンレイズした側がフロップでベットすること
  • SPR(スタック・ポット・レシオ) – 残りスタックとポットの比率