ポーカー(テキサスホールデム)では、ゲームを開始するためにブラインドと呼ばれる強制ベットが存在します。
この記事では、ブラインドの仕組み・SBとBBの違い・金額の決まり方・戦略的な意味まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ブラインドとは?
ブラインドとは、カードが配られる前に特定のプレイヤーがポットへ支払う強制ベットのことです。
英語の「blind(盲目)」が由来で、自分のカードを見る前に(盲目的に)ベットすることからこの名前が付きました。
ブラインドがなければ、全員が強いハンドが来るまで無限に待ち続けることができてしまいます。ブラインドはゲームにアクションを生み出し、ポットを作る重要な役割を果たしています。
SB(スモールブラインド)とBB(ビッグブラインド)
ブラインドを支払うのは、毎ハンド2人のプレイヤーです。
SB(スモールブラインド)
SBは、ディーラーボタンの左隣に座るプレイヤーです。ビッグブラインドの半額をポットに支払います。
- 支払額:BBの半額(例:1/2ゲームなら1ドル)
- ポジション:プリフロップでは後ろの方だが、フロップ以降は最初にアクション
BB(ビッグブラインド)
BBは、SBの左隣に座るプレイヤーです。テーブルの最小ベット額をポットに支払います。
- 支払額:テーブルの最小ベット額(例:1/2ゲームなら2ドル)
- ポジション:プリフロップでは最後にアクションできる(レイズがなければチェック可能)
テーブル上の位置
















※上のテーブル図で、SBが1ドル、BBが2ドルを支払っている例(1/2ゲームの場合)。
ブラインドの金額(ステークス)
ブラインドの金額はテーブルのレート(ステークス)によって決まります。一般的に「SB/BB」の形で表記されます。
| 表記 | SB | BB | 一般的な呼び方 |
|---|---|---|---|
| 1/2 | 1ドル | 2ドル | ワンツー(低レート) |
| 2/5 | 2ドル | 5ドル | ツーファイブ(中レート) |
| 5/10 | 5ドル | 10ドル | ファイブテン(高レート) |
| 25/50 | 25ドル | 50ドル | ハイステークス |
トーナメントでは、時間の経過とともにブラインドが段階的に上がっていきます(ブラインドレベル)。これにより、プレイヤーは積極的にプレイせざるを得なくなり、最終的に勝者が決まる仕組みになっています。
ブラインドの動き方
ブラインドはハンドごとに時計回りに移動します。つまり、全員が平等にSBとBBを担当します。
- ディーラーボタンが1つ左に移動する
- 新しいボタンの左隣がSB、その左隣がBBになる
- SBとBBがブラインドを支払う
- カードが配られ、プリフロップのアクションが始まる
この仕組みにより、特定のプレイヤーだけが不利になることはありません。
ブラインドに関する戦略
ブラインドディフェンス
BBにいるとき、他のプレイヤーからレイズされた場合にフォールドせずにコールやリレイズで対抗することを「ブラインドディフェンス」と呼びます。
BBはすでにポットに投資しているため、完全にフォールドしてしまうとそのチップが無駄になります。特にレイトポジションからの小さなレイズに対しては、やや広いレンジでディフェンスすることが推奨されます。
ブラインドスティール
レイトポジション(CO・BTN)から、ブラインドのチップを奪う目的でレイズすることを「ブラインドスティール」(またはスティール)と呼びます。
全員がフォールドすれば、SBとBBが支払ったチップをそのまま獲得できるため、広いレンジでのレイズが有効です。特にBTNからのスティールは、残りがSBとBBの2人だけなので成功率が高くなります。
ポットオッズとブラインド
BBがレイズに対してコールするかどうかを判断する際、すでにポットに入っている自分のブラインド分を考慮する必要があります。
例えば、1/2ゲームでBBにいて、相手が6ドルにレイズした場合:
- ポット = SB(1ドル)+ BB(2ドル)+ レイズ(6ドル)= 9ドル
- コールに必要な追加額 = 6ドル − 2ドル(すでに支払い済み)= 4ドル
- ポットオッズ = 9 : 4 ≒ 2.25 : 1
このように、BBはすでにポットに投資している分、比較的有利なオッズでコールできます。
アンティとの違い
ブラインドと似た仕組みにアンティがあります。
| 項目 | ブラインド | アンティ |
|---|---|---|
| 支払う人 | SB・BBの2人 | 全員 |
| 金額 | SBはBBの半額 | 全員同額(少額) |
| 採用場面 | すべてのゲーム | 主にトーナメントの中盤以降 |
| 目的 | ゲームの基本的なポット形成 | アクションをさらに促進 |
多くのトーナメントでは、ブラインドレベルが上がるとアンティも導入され、さらに積極的なプレイが求められるようになります。
BB(ビッグブラインド)を基準にした表現
ポーカーでは、チップ量やベット額をBBを基準に表現することが一般的です。
- 「100BB持っている」:1/2ゲームなら200ドル分のチップ
- 「3BBレイズ」:BBの3倍にレイズ(1/2ゲームなら6ドル)
- 「10BB/100ハンド」:勝率の指標(100ハンドあたり10BB分の利益)
このように、BBはポーカーにおける共通の単位として広く使われています。異なるレートのゲームでも、BBで表現することで統一的に比較できるのがメリットです。
まとめ
ブラインドは、ポーカーのゲーム進行に欠かせない仕組みです。SBとBBの2人が強制ベットを支払うことで、毎ハンドにポットが作られ、アクションが生まれます。
初心者の方は、まずブラインドの金額とポジションの関係を理解することが大切です。BBにいるときは有利なポットオッズを活かしたディフェンス、BTNにいるときはブラインドスティールを狙う、といった基本的な戦略を意識するだけで、プレイの質が大きく向上します。