ポーカー(テキサスホールデム)において、CBet(コンティニュエーションベット)はフロップ以降の最も基本的な戦術です。
この記事では、CBetの意味・適切な頻度とサイズ・打つべき状況と控えるべき状況を、わかりやすく解説します。
CBet(コンティニュエーションベット)とは?
CBetとは、プリフロップでレイズ(オープンレイズや3ベット)した人が、フロップで続けてベットするアクションのことです。
「コンティニュエーション(continuation)」は「継続」という意味で、プリフロップの攻撃をフロップでも継続するベットだから「コンティニュエーションベット」と呼ばれます。略してCBet(シーベット)と表記されます。
CBetの具体例



















プリフロップでCOが A♥
Q♥
でオープンレイズし、BBがコール。フロップは K♦
7♥
2♠
。BBがチェックした後、COがベット(3BB)。このCOのベットがCBetです。
COはフロップでKをヒットしていませんが、プリフロップのアグレッサー(レイズした側)として、フロップでもベットを続けることで主導権を維持しています。
CBetの目的
1. バリューを取る
フロップで自分のハンドがヒットした場合、ベットすることで相手から利益を得ます。
- 例:A♠
K♥
でフロップに K♠
7♦
3♣
→ トップペアトップキッカー。ベットして相手のセカンドペアやドローからバリューを取る
2. 相手をフォールドさせる
フロップでヒットしなくても、ベットすることで相手のミスドハンド(何もヒットしなかったハンド)をフォールドさせます。
- 例:A♥
Q♥
でフロップに K♦
7♥
2♠
→ ヒットしていないが、相手もKを持っていない可能性が高く、ベットで降ろせる
3. 情報を得る
ベットに対する相手の反応(フォールド・コール・レイズ)から、相手のハンドの強さを推測できます。
CBetのサイズ
CBetのサイズは、フロップのテクスチャ(ボードの状況)やポットサイズに応じて決めます。
| サイズ | ポットに対する割合 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 小さめ | 25〜33% | ドライボード(連続性が低い)。レンジ全体でベットしたいとき |
| 標準 | 50〜66% | 一般的なボード。バリューとブラフのバランスが取りやすい |
| 大きめ | 75〜100% | ウェットボード(ドローが多い)。相手にオッズを与えたくないとき |
ボードテクスチャとサイズの関係
- ドライボード(例:K♠
7♦
2♣
):カードの連続性が低く、ドローが少ないボード。小さいCBetでも十分効果がある - ウェットボード(例:J♥
10♥
8♠
):ストレートやフラッシュのドローが多いボード。大きめのCBetで相手にオッズを与えないようにする
CBetを打つべき状況
1. ドライなボード
A♠
7♦
2♣
のようなドライボードでは、プリフロップのレイザーのレンジが有利なことが多いです。高い頻度でCBetを打ちましょう。
2. ハイカードがボードにある
K♦
8♥
3♠
のようにK以上のハイカードがあるフロップは、プリフロップのアグレッサーのレンジに有利です。レイザーの方がA・K・Qを多く持っているため、CBetが効果的です。
3. 相手が1人(ヘッズアップ)
相手が1人であれば、フォールドさせる確率が高くなります。マルチウェイ(3人以上)に比べてCBetの成功率が格段に上がります。
4. インポジション
自分がインポジション(後からアクション)の場合、チェックされた後にベットする判断ができるため、CBetの効率が良くなります。
CBetを控えるべき状況
1. ウェットなボードでマルチウェイ
9♥
8♥
7♠
のようなウェットボードで3人以上が参加している場合、誰かがヒットしている可能性が高いため、CBetは控えめにしましょう。
2. 相手のレンジが有利なボード
8♦
7♦
6♠
のようなミドル・ローカードが連続したボードは、コールした側(ディフェンダー)のレンジに有利です。無理にCBetを打つ必要はありません。
3. 相手がチェックレイズを多用するプレイヤー
チェックレイズの頻度が高い相手に対しては、CBetのブラフが裏目に出やすくなります。バリューのあるハンドに絞ってベットしましょう。
ポジションとCBetの関係
| 状況 | CBet頻度の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| IP(インポジション) | 高め(60〜70%) | 後からアクションできるため、ターン以降もコントロールしやすい |
| OOP(アウトオブポジション) | やや控えめ(40〜55%) | 先にアクションするため、チェックレイズのリスクがある |
インポジションでは、チェックされた後にベットする選択肢があるため、幅広いレンジでCBetを打てます。アウトオブポジションでは、相手がコールした場合にターン以降が難しくなるため、やや頻度を下げるのが一般的です。
CBet vs チェック:判断のポイント
CBetを打つか、チェックするかの判断は以下のポイントで考えましょう。
- 自分のハンドの強さ:強いハンド → バリューCBet。弱いハンド → ブラフCBetまたはチェック
- ボードテクスチャ:ドライ → CBet有利。ウェット → チェック寄り
- 相手の人数:1人 → CBet有利。複数人 → チェック寄り
- ポジション:IP → CBet有利。OOP → チェック寄り
- 相手の傾向:フォールドが多い相手 → CBet有利。コールが多い相手 → バリュー寄り
よくある間違い
- 毎回CBetを打つ:フロップの状況を問わず100%CBetを打つと、ウェットボードやマルチウェイで大きな損失を生みます。状況に応じてチェックも使い分けましょう
- サイズが一定すぎる:ドライボードでもウェットボードでも同じサイズのCBetを打つと、効率が悪くなります。ボードに合わせてサイズを調整しましょう
- ターン以降のプランがない:CBetを打ったものの、コールされたらどうするか考えていないパターン。CBetを打つ前に、ターン・リバーまでのプランを持つことが大切です
- ブラフCBetばかり打つ:バリューのないCBetばかりだと、コールされるたびにチップを失います。バリューとブラフのバランスを意識しましょう
まとめ
CBet(コンティニュエーションベット)は、プリフロップの攻撃をフロップでも継続する基本戦術です。毎回打つのではなく、ボードテクスチャ・ポジション・相手の人数を考慮して、適切な頻度とサイズで打つことが重要です。
「フロップでヒットしなかったからチェック」ではなく、「このボードなら相手のレンジに対して有利だからベット」と考えられるようになれば、あなたのフロップ戦略は大きく向上します。