ポーカー(テキサスホールデム)で誰かがレイズした後、まだポットに参加していない状態でコールするアクションをコールドコールと呼びます。
この記事では、コールドコールの意味・ブラインドからのコールとの違い・適したハンド・有効な条件・リスクと注意点を解説します。
コールドコールとは?
コールドコール(Cold Call)とは、自分がまだポットにチップを入れていない状態で、他プレイヤーのレイズに対してコールするアクションです。「Cold(冷たい)」は「まだポットに参加していない」=「温まっていない」という意味合いを持ちます。
例えば、UTGが3BBにオープンレイズした場面で、HJがコールする場合がコールドコールに該当します。一方、BBが同じレイズにコールする場合は、既にBBとしてチップを入れているため「ブラインドディフェンス」と呼ばれ、コールドコールとは区別されます。
コールドコールとブラインドディフェンスの違い
| 比較項目 | コールドコール | ブラインドディフェンス |
|---|---|---|
| ポットへの事前参加 | なし(初めてチップを入れる) | あり(ブラインドとして既にチップ投入済み) |
| ポットオッズ | 悪い(全額をコールする必要あり) | 良い(差額のみでコール可能) |
| 典型的なポジション | MP〜BTN | SB・BB |
| レンジの特徴 | 比較的狭い(選択的にコール) | 広い(オッズが良いため広くディフェンス) |
コールドコールに適したハンド
コールドコールでは、ポストフロップでのプレイアビリティが高く、大きなポットを取れる可能性のあるハンドを選ぶのが基本です。
| ハンドタイプ | 具体例 | 理由 |
|---|---|---|
| ミドルポケットペア | 8♦ 8♠ 、7♥ 7♣![]() |
セットマイン(セットを作って大きなポットを取る)目的。インプライドオッズが高い |
| スーテッドコネクター | J♥ 10♥ 、9♦ 8♦![]() |
フラッシュやストレートの可能性があり、ポストフロップでの展開力が高い |
| スーテッドAx | A♠ 5♠ 、A♦ 3♦![]() |
ナッツフラッシュの可能性。完成時のバリューが大きい |
| スーテッドブロードウェイ | K♥ Q♥ 、Q♠ J♠![]() |
トップペア・トップキッカーの可能性+フラッシュドロー |
コールドコールに適さないハンド
- 弱いオフスーテッドハンド:K♦
6♣
、Q♥
3♠
など。ポストフロップで中途半端なハンドになりやすい - ドミネートされやすいハンド:A♠
8♦
o(オフスーテッド)など。相手のAKやAQにドミネートされるリスクが高い
コールドコールの具体例
















典型的なコールドコールのシチュエーションを見てみましょう。
状況
UTGが3BBにオープンレイズしました。あなたはHJで J♥
10♥
を持っています。JTsはスーテッドコネクターで、フラッシュ・ストレート・ツーペアなど多彩なハンドに発展する可能性があります。インプライドオッズが高く、コールドコールに最適なハンドです。
ポストフロップのシナリオ
コールドコール後、フロップが開きます。



コールドコールが有効な条件
1. インポジション(IP)であること
コールドコールはIPで行うのが基本です。相手の後にアクションできるため、ポストフロップで情報を得ながらプレイできます。OOPでのコールドコールは難易度が上がります。
2. ディープスタック
ポケットペアのセットマインやスーテッドコネクターのドローは、スタックが深いほどインプライドオッズが高くなります。50BB以下のスタックではコールドコールの魅力は大幅に低下します。
3. 後方にアグレッシブなプレイヤーがいない
コールドコールの後ろに座っているプレイヤーがスクイーズを多用するタイプだと、コールした後に大きな3ベットで絞られるリスクがあります。スクイーズのリスクが低い状況でコールドコールを選択しましょう。
4. オープンレイザーのレンジが広い
UTGのようなタイトなレンジに対してコールドコールするよりも、COやBTNの広いレンジに対する方が、ポストフロップで有利な場面が増えます。
コールドコールのリスクと注意点
1. スクイーズされるリスク
コールドコールの最大のリスクは、後方のプレイヤーからスクイーズ(大きな3ベット)を受けることです。コールドコールしたハンドの多くは、スクイーズに対してフォールドせざるを得ないため、投入したチップが無駄になります。
2. マルチウェイポットになりやすい
コールドコールをすると、他のプレイヤーもオッズが良くなりコールしやすくなります。結果として3人以上のマルチウェイポットになり、ポストフロップの判断が複雑になります。
3. ドミネーションの危険
A♦
9♣
でコールドコールし、フロップで A♠
がヒットしても、相手がAKやAQを持っていればキッカー負け(ドミネート)します。コールドコールするハンドは、ドミネートされにくいハンドを選ぶことが重要です。
4. レンジが読まれやすい
コールドコールは「3ベットするほど強くはないが、フォールドするほど弱くもない」ハンドを示すため、上級者にはレンジをかなり正確に読まれます。
よくある間違い
- OOPで頻繁にコールドコールする:アウトオブポジションでのコールドコールは、ポストフロップで不利になるため避けるべき。OOPからは3ベットかフォールドの方が優れている場面が多い
- ドミネートされやすいハンドでコールする:ATやKJのようなハンドは、相手のレンジにドミネートされる可能性が高く、コールドコールに向かない
- ショートスタックでセットマインのコール:スタックが浅い(40BB以下)場合、ポケットペアのセットマインはインプライドオッズが不足してコール自体がマイナス期待値になる
- スクイーズリスクを無視する:後ろにアグレッシブなプレイヤーがいるのにコールドコールすると、スクイーズで搾り取られる
- コールドコールの頻度が高すぎる:あまりにも多くのハンドでコールドコールすると、レンジが広すぎてポストフロップで難しい判断を連発することになる
まとめ
コールドコールは、レイズに対して新たにポットに参加するアクションであり、スーテッドコネクター・ミドルポケットペア・スーテッドAxなどインプライドオッズの高いハンドが適しています。
ただし、後方からのスクイーズリスク、マルチウェイポット化、ドミネーションの危険を常に意識し、ポジション・スタック深度・後方のプレイヤーのタイプを考慮して判断することが重要です。








