ポーカー(テキサスホールデム)において、フォールドは最も頻繁に行うアクションであり、勝つために欠かせない判断です。
この記事では、フォールドの意味・正しいタイミング・フォールドしすぎ/しなさすぎの問題・初心者がやりがちなミスを解説します。
フォールドとは?
フォールドとは、自分のハンド(手札)を捨てて、そのハンドのプレイを降りるアクションのことです。英語の「fold」は「折りたたむ」という意味で、カードを伏せてディーラーに返すことに由来します。
フォールドすると、それまでにポットに入れたチップは失いますが、それ以上のチップを失うことはありません。つまり、損失を最小限に抑えるためのアクションです。
ポーカーでは、配られるハンドの大半はプレイする価値がないため、プリフロップの段階で70〜80%のハンドをフォールドするのが一般的です。
フォールドすべきタイミング
フォールドは消極的なアクションに見えますが、適切な場面で降りることは利益を守る重要な判断です。
1. プリフロップで弱いハンドを持っているとき
7♦
2♠
や 9♣
3♥
のような弱いハンドは、ほぼすべてのポジションでフォールドが正解です。これらのハンドでポットに参加しても、フロップ以降で難しい判断を迫られ、長期的に損失が膨らみます。
2. 相手のレイズに対してオッズが合わないとき
相手が大きなレイズや3ベットをしてきた場合、自分のハンドに十分なエクイティがなければフォールドすべきです。ポットオッズと自分のハンドの勝率を比較して判断しましょう。
3. フロップ以降でまったくヒットしなかったとき
プリフロップでコールしてフロップを見たが、ペアもドローもできなかった場合、相手のベットに対してフォールドするのが基本です。「せっかくお金を入れたから」と追加でコールするのは損失を拡大するだけです。
4. 相手の強さを示すアクションに対して
相手がターンやリバーで大きなベットやレイズをしてきた場合、自分のハンドが中程度以下であれば降りることを検討しましょう。特にパッシブなプレイヤーが急に大きく打ってきたときは、強いハンドを持っている可能性が高いです。
フォールドの具体例
UTGがオープンレイズし、Heroがボタンで J♣
10♠
を持っている場面を考えます。
















UTGからの3BBレイズに対して、BTNの J♣
10♠
はフォールドが推奨されます。UTGのオープンレイズレンジは非常に狭く、JToはそのレンジに対してエクイティが不十分です。
もしこのハンドが J♠
10♠
(スーテッド)であれば、フラッシュやストレートの可能性があるためコールを検討できます。同じランクでもスーテッドかオフスーテッドかでフォールドの判断が変わるのがポーカーの面白いところです。
フォールドしすぎる問題
フォールドは大切ですが、やりすぎると別の問題が生じます。
搾取されやすくなる
フォールド頻度が高すぎるプレイヤーは、相手から見ると「ベットすれば降りてくれる」格好のターゲットになります。
対策:自分のフォールド頻度を意識し、適度にコールやレイズで対抗することが重要です。特にブラインドポジションでは、オープンレイズに対して一定の頻度でディフェンスしましょう。
フォールドしなさすぎる問題
逆に、フォールドが少なすぎるプレイヤーにも大きな問題があります。
コーリングステーション化
何でもコールしてしまうプレイヤーは「コーリングステーション」と呼ばれ、以下の問題を抱えます。
対策:コールするときは「相手のベットレンジに対して自分のハンドが勝っている確率」と「ポットオッズ」を比較する習慣をつけましょう。
よくある間違い
- サンクコストに引きずられる:「もう○○BB入れたから降りたくない」という心理は危険です。すでにポットに入れたチップは自分のものではありません。今のハンドの勝率だけで判断しましょう
- 感情的にプレイする:大きなポットを失った直後に「取り返したい」と思い、普段フォールドするハンドで参加してしまう(ティルト)。冷静さを保つことが重要です
- フォールドを「負け」と考える:フォールドは損失を防ぐ積極的な判断です。勝てないハンドでチップを失わないことが、長期的な勝利につながります
- 相手を読まずに機械的にフォールドする:ハンドレンジや相手の傾向を考えず、「怖いからフォールド」では搾取されます。状況に応じた判断を心がけましょう
- ブラインドを守らなさすぎる:BBではすでに1BB支払っているため、すべてフォールドするとオッズ的に損です。適切なハンドではディフェンスしましょう
まとめ
フォールドは、手札を捨てて勝負を降りるアクションです。ポーカーで配られるハンドの大半はフォールドすべきであり、「降りるべきときに降りる」ことが利益を守る最も基本的なスキルです。ただし、フォールドしすぎれば相手にブラフで搾取され、しなさすぎればバリューベットで搾取されます。ポットオッズ・エクイティ・相手の傾向を総合的に判断し、バランスの取れたフォールド頻度を目指しましょう。