ポーカー(テキサスホールデム)において、オープンレイズはプリフロップで最も基本的かつ重要なアクションです。
この記事では、オープンレイズの意味・適切なサイズ・ポジション別のレンジ・よくある間違いまで、わかりやすく解説します。
オープンレイズとは?
オープンレイズとは、プリフロップにおいて自分の前に誰もレイズしていない状態で、最初にレイズするアクションのことです。
「オープン」は「最初に開く(=最初にアクションを起こす)」という意味で、リンプイン(コール)ではなくレイズで参加することを指します。
例えば、UTGの自分の番で他に誰もアクションしていない場合、ここでレイズすることが「オープンレイズ」です。
オープンレイズの目的
- 弱いハンドをフォールドさせる:レイズすることで、参加コストを上げ、弱いハンドのプレイヤーを降ろす
- ポットを作る:強いハンドのとき、コールしてもらうことで大きなポットを狙う
- 主導権を握る:レイズした側は「アグレッサー」となり、フロップ以降もベットしやすい立場になる
- ブラインドを奪う:全員がフォールドすれば、ブラインドのチップをそのまま獲得できる
オープンレイズのサイズ
オープンレイズのサイズは、一般的にビッグブラインドの2〜3倍が標準です。
| サイズ | 例(1/2ゲーム) | 特徴 |
|---|---|---|
| 2BB | 4ドル | 小さめ。スティール向き。コールされやすい |
| 2.5BB | 5ドル | 最も一般的。バランスが良い |
| 3BB | 6ドル | やや大きめ。相手をフォールドさせやすい |
サイズの考え方
- すべてのハンドで同じサイズを使うのが基本です。ハンドによってサイズを変えると、相手にハンドの強さを読まれてしまいます
- リンプイン(コール)している人がいる場合は、リンパー1人につき1BB追加するのが目安です(例:リンパー1人なら3.5BB)
- ライブポーカー(カジノなど)では、オンラインよりやや大きめの3〜4BBが一般的です
ポジション別のオープンレイズレンジ
オープンレイズで参加するハンドの範囲(レンジ)は、ポジションによって大きく変わります。後ろのポジションほどレンジを広げるのが基本です。
UTG(最もタイト)
後ろに多くのプレイヤーが控えているため、強いハンドのみでオープンレイズします。
- ポケットペア:7♠
7♥
以上 - スーテッド:A♥
J♥
以上、K♥
Q♥
- オフスート:A♠
Q♥
以上、K♠
Q♥
MP・HJ(やや広げる)
UTGよりレンジを少し広げます。
- ポケットペア:5♠
5♥
以上 - スーテッドコネクター:8♥
9♥
など追加 - スーテッド:A♥
9♥
以上
CO(広い)
レイトポジションに入るため、かなりレンジを広げます。
- ポケットペア:すべて
- スーテッド:A♥
2♥
以上、多くのスーテッドコネクター - オフスート:A♠
8♥
以上、K♠
10♥
以上
BTN(最も広い)
テーブルで最も広いレンジでオープンレイズできるポジションです。
- ポケットペア:すべて
- スーテッド:ほぼすべて
- オフスート:A♠
2♥
以上、K♠
5♥
以上、多くのコネクター
SB(やや広い〜広い)
SBはBBの1人だけに対してレイズする形になるため、広いレンジでオープンレイズ可能です。ただし、フロップ以降はアウトオブポジション(先にアクション)になるため、BTNほどは広げません。
オープンレイズの具体例
例1:UTGからのオープンレイズ
















A♠
K♥
でUTGからオープンレイズ。プレミアムハンドなので、最も早いポジションからでも自信を持ってレイズできます。
例2:BTNからのスティール
















全員フォールドでBTNに回ってきたため、9♥
8♥
(スーテッドコネクター)でオープンレイズ。ブラインドを奪いつつ、コールされてもプレイしやすいハンドです。
オープンレイズ vs リンプイン
プリフロップでの参加方法には、オープンレイズの他にリンプイン(ビッグブラインドと同額をコール)があります。しかし、現代ポーカーではリンプインは推奨されません。
| 項目 | オープンレイズ | リンプイン |
|---|---|---|
| 主導権 | 握れる(アグレッサー) | 握れない(受動的) |
| ブラインド獲得 | 全員フォールドで獲得可能 | 不可能 |
| 参加人数 | 絞れる(コストが高い) | 増えやすい(コストが安い) |
| ハンドの情報 | 相手に強さを示せる | 弱さを疑われやすい |
リンプインは「安くフロップを見たい」という気持ちからやりがちですが、主導権を失い、多くのプレイヤーを巻き込んでしまうデメリットが大きいです。参加するならレイズ、弱ければフォールドが基本方針です。
よくある間違い
- ハンドによってサイズを変える:A♠
A♠
のとき大きくレイズし、弱いハンドで小さくレイズするのは、相手にハンドを読まれる原因になります - UTGから広すぎるレンジでオープンする:UTGで9♥
8♠
のようなハンドでオープンレイズすると、後ろから3ベットされるリスクが高く、期待値がマイナスになりがちです - BTNで全員フォールドなのにフォールドする:レイトポジションで全員フォールドして回ってきたら、広いレンジでオープンレイズすべきです
まとめ
オープンレイズは、ポーカーのプリフロップにおける最も基本的な攻撃手段です。適切なサイズ(2〜3BB)で、ポジションに応じたレンジを守り、一貫性のあるプレイを心がけましょう。
「参加するならレイズ、弱ければフォールド」という原則を守るだけで、リンプインしていた頃よりも格段にプレイが向上します。