ポーカー(テキサスホールデム)において、アウツはドローの強さを判断するための基本概念です。
この記事では、アウツの意味・数え方・確率への変換方法・ポットオッズとの組み合わせ方を解説します。
アウツとは?
アウツ(Outs)とは、自分のハンドを改善してくれるカードの枚数のことです。
たとえば、フラッシュドローを持っているとき、残りの同じスートのカードすべてが「アウツ」になります。アウツの数が多いほど、ドローが完成する確率が高くなります。
ドロー別のアウツ数
| ドローの種類 | アウツ | 例 |
|---|---|---|
| フラッシュドロー | 9枚 | ハートが2枚あり、ボードにハートが2枚 → 残り9枚 |
| オープンエンドストレートドロー | 8枚 | 5-6-7-8 → 4か9で完成(各4枚) |
| ガットショットストレートドロー | 4枚 | 5-6-_-8 → 7で完成(4枚) |
| ツーオーバーカード | 6枚 | AK持ちでボードにヒットなし → AかKで完成(各3枚) |
| ワンペアからツーペア/セット | 5枚 | ペアからのセット(2枚)+もう1枚でツーペア(3枚) |
| フラッシュドロー+ストレートドロー | 最大15枚 | コンボドロー(重複を除く) |
アウツの数え方:具体例
例①:フラッシュドロー
あなたのハンド:K♥
J♥
フロップ:A♥
6♥
2♦
現在、ハートが4枚見えています(手札2枚 + ボード2枚)。デッキには13枚のハートがあるので、アウツは 13 − 4 = 9枚 です。
例②:オープンエンドストレートドロー(OESD)
あなたのハンド:9♠
8♦
フロップ:10♥
7♣
2♦
7-8-9-T で、6か J でストレートが完成します。6が4枚、Jが4枚で、アウツは 合計8枚 です。
例③:コンボドロー
あなたのハンド:J♥
10♥
フロップ:Q♥
3♥
9♠
フラッシュドロー(9枚)+オープンエンドストレートドロー(8のK4枚のうちK♥
はフラッシュアウツと重複)。重複を除いて 約15枚 のアウツがあります。コンボドローは非常に強いドローです。
アウツから確率への変換
アウツの数がわかったら、ドローが完成する確率を計算できます。
「2倍の法則」と「4倍の法則」
正確な計算は複雑ですが、実戦では以下の簡易計算法が使えます。
- ターンのみ:アウツ × 2 = 約○%
- ターン+リバー:アウツ × 4 = 約○%
たとえばフラッシュドロー(9アウツ)の場合:
- ターンのみ:9 × 2 = 約18%(正確には19.1%)
- ターン+リバー:9 × 4 = 約36%(正確には35.0%)
アウツ別の確率表
| アウツ | ターンで完成 | ターン+リバーで完成 | 代表的なドロー |
|---|---|---|---|
| 1 | 2.1% | 4.3% | − |
| 2 | 4.3% | 8.4% | セット狙い(ポケットペア) |
| 3 | 6.4% | 12.5% | ワンカードストレート |
| 4 | 8.5% | 16.5% | ガットショット |
| 5 | 10.6% | 20.4% | ペア+ガットショット |
| 6 | 12.8% | 24.1% | ツーオーバーカード |
| 8 | 17.0% | 31.5% | OESD |
| 9 | 19.1% | 35.0% | フラッシュドロー |
| 12 | 25.5% | 45.0% | フラッシュ+ガットショット |
| 15 | 31.9% | 54.1% | フラッシュ+OESD |
アウツとポットオッズの組み合わせ
アウツから計算した確率を、ポットオッズと比較して判断します。
判断の流れ
実戦での例
フロップでフラッシュドロー(9アウツ)。ポット100チップに対して相手が50チップをベット。
- ポットオッズ:50 ÷ 200 = 25%
- ターンでの完成確率:9 × 2 = 約18%
- 18% < 25% → 一見フォールドに見える
- しかし、インプライドオッズ(完成後に追加で回収できるチップ)を考慮するとコールも正当化される場合が多い
アウツの注意点
- ダーティアウツに注意:アウツの中には、自分は改善するが相手をより強くするカードがあります(例:フラッシュが完成しても相手がフルハウス)。これを「ダーティアウツ」と呼びます
- クリーンアウツを数える:純粋に自分が勝てるカードだけを数える方が正確です
- 逆インプライドオッズ:ドローが完成しても、相手がより強いハンドを作っている場合、大きな損失を被ることがあります
まとめ
アウツは、ドローの強さを数値化するための基本概念です。「2倍の法則」「4倍の法則」を使えば、実戦で素早く確率を計算できます。アウツの数とポットオッズを組み合わせることで、コールかフォールドかの判断が数学的にできるようになります。
まずは各ドローのアウツ数を覚え、フロップで「自分には何枚のアウツがあるか」を常に数える習慣をつけましょう。