ポーカー(テキサスホールデム)で、ボードに出ているどのカードよりも大きいポケットペアのことをオーバーペアと呼びます。フロップ時点で強力なメイドハンドとなるオーバーペアの特徴と扱い方を理解しましょう。
この記事では、オーバーペアの意味・具体例・強さの評価・プレイ方針・注意すべきボード・よくある間違いを解説します。
オーバーペアとは?
オーバーペア(Overpair)とは、ボードに出ているすべてのカードより大きいランクのポケットペアのことです。フロップの時点でトップペアより上の「ワンペア最強」の状態であり、多くの場面でバリューベットの対象になります。
例えば、フロップが J♦
8♥
3♣
の場面で、あなたが Q♠
Q♥
を持っていれば、Qのペアはボード上のすべてのカード(J・8・3)より大きいため、オーバーペアです。
オーバーペアの具体例
| ハンド | ボード | オーバーペア? | 理由 |
|---|---|---|---|
A♠ A♥![]() |
K♦ 9♠ 5♣![]() |
✅ はい | AAはどんなボードでもオーバーペア |
K♦ K♣![]() |
J♥ 8♦ 2♠![]() |
✅ はい | KK > J(ボード最大カード) |
Q♥ Q♠![]() |
K♠ 10♥ 4♣![]() |
❌ いいえ | QQ K(ボードにKがある) |
10♦ 10♣![]() |
8♥ 5♦ 2♣![]() |
✅ はい | TT > 8(ボード最大カード) |
ポイント:AAはどんなフロップでも必ずオーバーペアになります。KKはAが出ない限りオーバーペア、QQはAまたはKが出るとオーバーペアではなくなります。ペアのランクが低くなるほど、オーバーペアになれるフロップが限られます。
オーバーペアの強さの評価
オーバーペアはワンペアの中で最も強い形ですが、常にナッツ(最強ハンド)ではありません。ボードの発展次第でツーペア・セット・ストレート・フラッシュに逆転される可能性があります。
| ボードタイプ | オーバーペアの強さ | 理由 |
|---|---|---|
| ドライ(A83r等) | 非常に強い | ドローが少なく、オーバーペアが長くベストハンドでいやすい |
| ミドル(K95 1スート等) | 強い | 一部ドローはあるが、オーバーペアの優位は十分 |
| ウェット(JT9ss等) | 注意が必要 | ストレート・フラッシュの完成リスクが高く、慎重なプレイが必要 |
| ペアボード(887等) | やや不安定 | 相手がトリップスを持っている可能性がある |
オーバーペアのプレイ方針
ドライボードでのプレイ



あなたが K♠
K♥
を持っている場合、このドライボードではオーバーペアとして非常に強いポジションにいます。
- フロップ:バリューベット(50〜75%ポット)。相手の8xやポケットペアからバリューを取る
- ターン:引き続きバリューベット。ドローが少ないため相手のコールレンジに優位
- リバー:相手がコールし続けるなら、薄いバリューベットも検討。ただし相手のレンジに注意
ウェットボードでのプレイ



Q♠
Q♦
を持っている場合、QQはオーバーペアですが、このボードでは注意が必要です。
- ストレート完成カード(K、Q、8、7)が多く、ターン以降で逆転されやすい
- フラッシュドローも存在する
- フロップではバリューベットを打つが、ターンで危険カードが落ちたらチェックも検討(ポットコントロール)
- 相手がレイズしてきた場合は慎重に。すでにストレートやセットを持っている可能性がある
オーバーペアを持っているときの相手のレイズ
オーバーペアで注意すべき最も重要な場面は、相手からレイズされたときです。特にフロップやターンでレイズを受けた場合、相手のハンドはオーバーペアを上回るケースが多くなります。
| 相手のアクション | 相手の可能性が高いハンド | 対応方針 |
|---|---|---|
| フロップでチェックレイズ | セット、ツーペア、強いドロー | コール(1回見る)→ターンの展開次第 |
| ターンでレイズ | セット以上の完成ハンド | コールは慎重に、フォールドも選択肢 |
| リバーで大きなベット | ポラライズ(ナッツ or ブラフ) | 相手のタイプとボードで判断 |
重要:オーバーペアはワンペアの中で最強ですが、「ワンペアにすぎない」ことを忘れないでください。相手が強いアクションを取ってきたときに、オーバーペアに固執して大きなポットを失うのは避けるべきです。
よくある間違い
- オーバーペアを過信する:ウェットボードや複数のストリートでレイズされた場面で、「オーバーペアだから降りない」と考えるのは危険。相手のレンジを冷静に評価する
- すべてのオーバーペアを同じに扱う:AAのオーバーペアとTTのオーバーペアでは強さが大きく異なる。ランクが低いオーバーペアほど、ターン以降でオーバーカードが落ちて優位を失うリスクが高い
- ポットコントロールを怠る:オーバーペアは強いがナッツではない。特にウェットボードや相手がアグレッシブな場面では、どこかでチェックしてポットを管理することも重要
- リバーで大きなベットにコールしすぎる:リバーで大きなベットやレイズを受けた場合、相手はオーバーペアを上回るハンドを持っていることが多い。「あと少しで降りられたのに」とならないよう注意
- フロップでスロープレイする:オーバーペアでチェックして相手にフリーカードを与えると、安いコストでドローを完成されるリスクがある。基本的にはベットしてバリューを追求する
まとめ
オーバーペアは、ボード上のすべてのカードより大きいポケットペアで、フロップ時点ではワンペア最強の形です。ドライボードでは積極的にバリューを追求し、ウェットボードではポットコントロールも交えて慎重にプレイしましょう。
最も重要なのは、オーバーペアの強さを過信しないことです。相手が強いアクション(レイズ、チェックレイズ、大きなベット)を取ってきたときは、冷静にレンジを評価し、時にはフォールドする勇気も必要です。














