ポーカー(テキサスホールデム)において、プロベット(Probe Bet)は、相手の弱さを突いてポットを奪うための重要なテクニックです。
この記事では、プロベットの意味・仕組み・具体例・有効な場面・適切なサイズと注意点を解説します。
プロベットとは?
プロベットとは、プリフロップのアグレッサー(レイズした側)がフロップやターンでベットせずチェックに回ったとき、アウトオブポジション(OOP)のプレイヤーが次のストリートでベットするアクションのことです。
「プローブ(probe)」は「探る・調査する」という意味です。相手がチェックして弱さを見せたタイミングで、こちらからベットを仕掛けて相手の出方を探りつつポットを奪いに行くプレイです。
プロベットが最もよく使われるのはターンです。プリフロップのレイザーがフロップでCBetを打ったものの、ターンではチェックに回った場面で、OOP側がベットするケースが典型的です。
プロベットの仕組み
プロベットが成立する流れを見てみましょう。
- プリフロップ:IPのプレイヤー(例:CO)がオープンレイズし、OOPのプレイヤー(例:BB)がコール
- フロップ:BBがチェック → COがCBetを打つ → BBがコール
- ターン:BBがチェック → COがチェック(ここで弱さを見せる)
- リバー:BBがベット → これがプロベット
または、フロップでCOがチェックバックした場合、ターンでBBがベットするのもプロベットです。いずれのケースでも、プリフロップのアグレッサーがチェックして主導権を手放したタイミングで、OOP側がベットして主導権を奪うのがプロベットの本質です。
プロベットが機能する理由は、相手のチェックが「このストリートではベットできるほど強いハンドがない」というシグナルである場合が多いからです。このシグナルを利用して、こちらからベットを打つことでフォールドエクイティを得ます。
プロベットの具体例
COがオープンレイズ、BBがコール。フロップは Q♥
7♦
3♣
。COがCBetを打ち、BBがコール。ターンで 5♠
が落ちた場面です。



















BBは 9♥
8♥
を持っています。フロップではペアもフラッシュドローもありませんが、COのCBetにコールしました。ターンで 5♠
が落ち、6が来ればストレートが完成するガットショットドローを手に入れています。
ここでCOが A♠
J♦
でチェックしました。フロップでCBetを打ったものの、Qをヒットしておらずターンでは続けて打てなかったのです。
BBはCOのチェックを見てプロベットを打ちます。COはAハイではコールしづらく、フォールドする可能性が高い場面です。BBはガットショットドローというエクイティも持っているため、たとえコールされてもリバーで6を引けばストレートが完成します。
プロベットが有効な場面
1. スケアカードが落ちたとき
ターンやリバーでフラッシュやストレートが完成しうるカードが落ちたとき、プロベットは効果的です。相手はドローが完成した可能性を恐れてフォールドしやすくなります。
2. 相手が明確に弱さを見せたとき
プリフロップのアグレッサーがCBetを打った後にチェックに回る行為は、強いハンドを持っていないサインであることが多いです。特にフロップでCBetを打ってコールされた後のターンチェックは、「もうこのポットは諦めかけている」という弱さの表れです。
3. 自分にエクイティがあるとき
ガットショットドロー・フラッシュドロー・オーバーカードなど、ある程度のエクイティを持っているハンドでプロベットを打つのが理想的です。コールされてもリバーで改善する可能性があるため、純粋なブラフよりもリスクが低くなります。
4. 相手がフィットオアフォールド傾向のとき
ヒットしなければ素直にフォールドするタイプの相手に対しては、プロベットの成功率が上がります。ターンでチェックした相手がリバーのベットにコールする頻度が低いなら、積極的にプロベットを使いましょう。
プロベットのサイズ
プロベットのサイズは、通常のバリューベットやブラフベットよりも小さめが基本です。
| サイズ | ポットに対する割合 | 使い方 |
|---|---|---|
| 小さめ | 25〜33% | 相手が弱くフォールド率が高い場面。リスクを抑えてポットを取りに行く |
| 標準 | 33〜40% | エクイティがある手でセミブラフとして打つ場面。コールされても許容できる |
プロベットのサイズが小さい理由は、相手がすでに弱さを見せている状況でわざわざ大きくベットする必要がないからです。ポットの25〜40%程度の小さいベットでも十分なフォールドエクイティを得られます。大きなベットはリスクとリターンのバランスが悪くなります。
よくある間違い
- エアーで毎回プロベットする:相手がチェックするたびにベットしていると、いずれ読まれてコールやレイズで対応されます。エクイティがあるハンドを中心に打ちましょう
- サイズが大きすぎる:プロベットはポットの25〜40%程度で十分です。ポットの75%以上のベットはリスクが高く、フォールドされたときの利益に対してコールされたときの損失が大きくなります
- 相手のレンジを考えない:相手がチェックした理由を考えることが大切です。ポットコントロールで強いハンドをチェックしている可能性もあります。特にボードが危険な場合、相手のチェックが必ずしも弱さとは限りません
- IPでプロベットを使う:プロベットはOOP側の戦術です。IP(インポジション)で相手がチェックした後にベットするのは通常の「ディレイドCBet」であり、プロベットとは区別されます
まとめ
プロベットは、プリフロップのアグレッサーがチェックして弱さを見せたときに、OOP側がベットしてポットを奪うプレイです。スケアカードが落ちたとき・相手が明確に弱いとき・自分にエクイティがあるときに有効で、サイズはポットの25〜40%が目安です。相手のチェックを見逃さず、適切なタイミングでプロベットを使えるようになれば、OOPでのプレイが大きく改善します。