ポーカー(テキサスホールデム)では、ドローが完成しても負ける可能性を考慮する必要があります。リバースインプライドオッズは、インプライドオッズの逆の概念で、ハンドが改善しても大きな損失を被るリスクを表します。
この記事では、リバースインプライドオッズの意味・インプライドオッズとの違い・危険なハンドの具体例・判断基準・注意点を解説します。
リバースインプライドオッズとは?
リバースインプライドオッズ(Reverse Implied Odds)とは、自分のハンドが改善(ヒット)しても、相手のさらに強いハンドに負けて大きなポットを失うリスクのことです。
インプライドオッズが「ドローが完成したら追加で稼げるチップ」を考慮するのに対し、リバースインプライドオッズは「ハンドが改善しても逆に大きく負けるチップ」を考慮します。
インプライドオッズとの比較
| 概念 | 考え方 | 例 |
|---|---|---|
| インプライドオッズ | ドロー完成後に稼げる追加チップを加味してコール判断 | フラッシュドローが完成すれば大きなベットにコールしてもらえる |
| リバースインプライドオッズ | ヒットしても負ける可能性による追加損失を考慮 | 下位フラッシュが完成しても、相手がナッツフラッシュで全チップを失う |
リバースインプライドオッズが高いハンド
1. ドミネートされやすいハンド



A♦
6♣
のようなハンド(Aヒット・弱キッカー)は、リバースインプライドオッズが高い典型例です。
- フロップでAがヒットしてトップペアを獲得 → 「強いハンドだ」と感じる
- しかし、相手がAKやAQを持っていれば、キッカーで大きく負けている
- トップペアを持っているため降りにくく、複数のストリートでベットに付き合ってしまい、大きな損失になる
2. 下位フラッシュドロー
例えば 8♥
5♥
でフラッシュドローがある場合、フラッシュが完成しても8ハイフラッシュです。相手がAハイフラッシュや Kハイフラッシュを持っていれば、フラッシュ完成後に大きなポットを失うことになります。
ナッツフラッシュドロー(Aを含むフラッシュドロー)はインプライドオッズが高いですが、下位フラッシュドローはリバースインプライドオッズが高くなります。
3. 下位ストレートドロー



10♠
9♦
を持っている場合、ストレートドロー(8-9-10-J-Qのストレート)がありますが、このストレートは「下端(ボトム)」です。もし完成しても、K-10を持つ相手にはより高いストレートで負けます。
一方、ナッツストレートドロー(最も高いストレートを作れるドロー)はリバースインプライドオッズが低く、安心してドローを追えます。
4. セカンドペアやサードペア
ボードの2番目や3番目のカードとペアになるハンドは、トップペアに対してドミネートされていることが多く、改善しても(ツーペアになっても相手もツーペアの可能性)リバースインプライドオッズが高い場面があります。
リバースインプライドオッズの判断基準
| 要素 | リバースIO高い | リバースIO低い |
|---|---|---|
| ドローの種類 | 下位フラッシュ・下位ストレート | ナッツフラッシュ・ナッツストレート |
| キッカーの強さ | 弱いキッカー(A6、K3等) | 強いキッカー(AK、AQ等) |
| スタックの深さ | ディープスタック(損失が大きくなる) | ショートスタック(被害が限定的) |
| 相手のタイプ | タイト(強いレンジでベット) | ルース(広いレンジでベット) |
| ボードテクスチャ | 重なりが多いボード | ドライで分かりやすいボード |
リバースインプライドオッズを意識すべき場面
1. プリフロップのコールドコール
K♠
J♦
o(オフスーテッド)やATのようなハンドでコールドコールすると、ヒットしてもドミネートされているリスクが高く、リバースインプライドオッズに悩まされます。
2. マルチウェイポット
プレイヤーが3人以上参加しているポットでは、誰かがナッツ級のハンドを持っている確率が高くなるため、ノンナッツのハンドでのリバースインプライドオッズが上昇します。
3. ディープスタックのゲーム
スタックが深いほど、ハンドが完成した後のベッティングストリートで大きな額を失う可能性があり、リバースインプライドオッズの影響が大きくなります。
よくある間違い
- 「ヒットすれば勝ち」と思い込む:ドローが完成=勝ちではない。下位フラッシュや弱キッカーのトップペアは、ヒットしても負けることがある。完成後のハンドの強さまで考慮する
- インプライドオッズだけ見る:「ドローが完成したらたくさん稼げる」というインプライドオッズだけでなく、「完成しても負けて大損する」リバースインプライドオッズも合わせて判断する
- ドミネートされたハンドでコールし続ける:A6oでAがヒットした場面で、相手のバリューベットに3ストリートコールすると、多くの場合キッカー負けで大きな損失になる
- ナッツの重要性を軽視する:特にマルチウェイやディープスタックでは、ナッツを作れる可能性のあるハンドの価値が非常に高い。ノンナッツのドローは慎重に
まとめ
リバースインプライドオッズは、ハンドが改善しても大きな損失を被るリスクを表す概念です。ドミネートされやすいハンド・下位のフラッシュやストレートドロー・弱いキッカーのハンドでは、このリスクが特に高くなります。
インプライドオッズとリバースインプライドオッズの両方を考慮して、コール判断・ドローの追い方・ポストフロップの戦略を組み立てることが、損失を防ぎ利益を最大化するための鍵です。