ストラドルとは?ポーカーの任意ブラインドの仕組みと戦略

ポーカー(テキサスホールデム)のライブゲームでよく見られるストラドルは、プリフロップでブラインドに追加のベットを行うオプションのアクションです。ゲームのダイナミクスを大きく変えるこのアクションの仕組みと戦略を理解しましょう。

この記事では、ストラドルの意味・種類・メリットとデメリット・対策・注意点を解説します。

ストラドルとは?

ストラドル(Straddle)とは、プリフロップでカードが配られる前に、通常のブラインドに加えて任意のベットを置くアクションです。一般的にはBBの2倍(2BB)の金額で行われ、ストラドルを置いたプレイヤーはプリフロップのアクション順で最後に行動する権利を得ます。

例えば、1/2ドルのキャッシュゲームでUTGが4ドル(2BB)のストラドルを置くと、実質的なブラインドが1/2/4ドルになり、ゲームのサイズが大きくなります。

ストラドルの仕組み

項目 通常のゲーム ストラドルあり
ブラインド SB: 1ドル / BB: 2ドル SB: 1ドル / BB: 2ドル / ストラドル: 4ドル
最低レイズ 4ドル(BBの2倍) 8ドル(ストラドルの2倍)
アクション順 UTGから ストラドルの左隣から(ストラドルが最後)
ポットサイズ 3ドル(SB+BB) 7ドル(SB+BB+ストラドル)
実質的なレート 1/2ドル 2/4ドル相当

ストラドルの種類

1. UTGストラドル(クラシックストラドル)

最も一般的なストラドルで、UTG(アンダーザガン)のプレイヤーがBBの2倍を置きます。ストラドルしたプレイヤーはプリフロップの最後にアクションでき、レイズされていなければチェックかレイズの選択ができます。

2. ミシシッピストラドル

UTG以外のポジション(BTN等)からストラドルできるルールです。BTNストラドルの場合、プリフロップの順番がSBからスタートし、BTNが最後にアクションします。一部のカジノやルームで採用されています。

3. ダブルストラドル(リストラドル)

ストラドルに対してさらにストラドルを重ねることです。UTGが4ドルのストラドルを置いた後、UTG+1が8ドルのストラドルを置くといった形です。ゲームのサイズが急速に大きくなります。

ストラドルのメリット

1. ゲームを活性化させる

ストラドルによってポットが大きくなり、アクションが増えます。パッシブなテーブルでゲームを盛り上げたいときに効果的です。

2. ポジションアドバンテージを得る(UTGストラドル)

通常UTGはプリフロップで最初にアクションする不利なポジションですが、ストラドルを置くことで最後にアクションできます。レイズされていなければ、全員の行動を見てからチェックかレイズを選べます。

3. ルースなテーブルイメージを作る

ストラドルを積極的に行うことで、アグレッシブでアクション好きなイメージを演出できます。これにより、強いハンドでのバリューベットに対してコールを引き出しやすくなることがあります。

ストラドルのデメリット

1. ブラインドでチップを失う

ストラドルは基本的にランダムなハンドに対して追加のブラインドを支払うことです。期待値的には、ストラドルを置くこと自体はマイナスEV(期待値がマイナス)であるという見方が一般的です。

2. SPRが低下する

ストラドルによってポットが大きくなるため、スタック対ポット比(SPR)が低下します。SPRが低いとポストフロップでの柔軟性が失われ、プリフロップやフロップで大きな判断を迫られます。

3. 分散(バリアンス)が増大する

実質的に高いレートでプレイすることになるため、短期的な結果のブレが大きくなります。バンクロールマネジメントの観点からは注意が必要です。

ストラドルがあるときの対策

状況 対策
他のプレイヤーがストラドル レンジをやや広げてレイズ。ストラドルは位置の利を得るためで、ハンドの強さとは無関係
テーブル全体がストラドル 自分もストラドルに参加するか、そのテーブルを避けるか判断。バンクロールに余裕があるか確認
ストラドルの後にリンプが多い 大きめのレイズ(ストラドルの3〜4倍)で絞る。リンパーが多いほどレイズサイズを大きくする

よくある間違い

  • 「ストラドルは得だ」と思い込む:ストラドルは基本的にマイナスEV。ポジションの利は得られるが、ランダムハンドに追加コストを払っていることを理解する
  • バンクロールを考慮しない:ストラドルのあるゲームは実質的にレートが倍になる。通常の1/2が実質2/4になるため、バンクロールが十分でなければ避けるべき
  • 全員がストラドルしているから自分もする:周りに合わせる必要はない。ストラドルしないことが期待値的に正しいなら、堂々とストラドルしない選択をする
  • ストラドルポットで通常のプレイをする:ストラドルポットはSPRが低くなるため、通常ポットと同じ戦略ではうまくいかない。SPRに応じた戦略調整が必要
  • ストラドルを「ブラフ」と誤解する:ストラドルはカードを見る前に行うもので、ハンドの強さとは一切関係ない。ストラドルしたプレイヤーのレンジは変わらない

まとめ

ストラドルは、プリフロップでブラインドに追加のベットを置く任意のアクションで、ゲームのサイズとダイナミクスを大きく変えます。最後にアクションできるポジションの利を得られますが、ランダムハンドに追加コストを払うため、基本的にはマイナスEVです。

ライブポーカーでは頻繁に遭遇するアクションなので、ストラドルの仕組みを正しく理解し、対策を持っておくことが重要です。バンクロール管理を意識し、SPR低下に応じた戦略調整を行いましょう。

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