自分を責める人の10個の特徴と改善方法を説明!

今回は、自分を責める人の特徴や、その改善方法について詳細に説明していきます。

誰しも自分を責めてしまう感情を持っていますが、それが大きすぎて、生きる上で非常に辛い思いをしている人も多いはずです。

そのような方が本エントリーを読み、少しでも自分自身の事を理解し、責める感情が軽減するきっかけになれば幸いです。

以下、目次となります。

自分を責める人の10個の特徴は?

まず、自分を責めてしまう人はどのような特徴を持っているのか、チェックしていきましょう。

様々な特徴が挙げられますが、その中でも代表的なものを例に説明していきます。

どれだけ当てはまるか確認することで、セルフチェックにも繋がるので、是非一読を!

特徴①:人の目を常に気にしてしまう

自分を責める方は、常に人の目を気にしてしまいます。

「今の自分の発言が相手に変なふうにとられていないか」、「きっと相手の言動は、私を批判しているんだ」など他者の些細な行動や言葉をいつも気にして、そればかり気になってしまいます。

また、相手からのちょっとした強い言い方にも過敏に反応してしまい、少しのコミュニケーションのミスについても深く捉えがちです。

人は誰しも他者と接しながら生きているため、相手の考えや行動が気になってしまうのは仕方のないことですが、自分を責める方は、この傾向が特に強いです。

人の目を気にするという特徴があることは、もちろん悪いことだけではなく、「他人によく気配りができる」、「場の空気を読める」など良い点もありますが、それで人間関係において非常に気疲れをしているようであれば、一度自身の振る舞いを見直したほうがよいでしょう。

優しい人でもあるとも、言えますね!

特徴②:感情を表に出さない。

感情を表に出さず、自分の中で考え込んでしまいがちな点も、自分を責める人の特徴の一つです。

「常に人の目を気にしてしまう」ため、自分の発言が気になり、どうしても本音で話すことができません。

人との会話においても、作り笑いをつくることが多く、相手からの叱責などについても、反論を行わず、不満の感情を露わにしないことがほとんどです。

感情を表に出すのには勇気が必要です。「自分の感情を伝えることで、相手を傷つけてしまうかもしれない」という思いが強いと、本心を伝えることが難しく、結果自分を責める方向に気持ちが動きます。

相手を思いやる気持ちが強い面はありますが、あまりに感情を出さない場合は、逆に他者に不快感を与えることもあるため、注意が必要です。

特徴③:責任感が強い

責任感が強くなければ、人は自分自身を責めたりはしません。自分を責める感情が強い人は、みなこの責任感が強く、「私がしなければいけない」と常に考えています。

例えば、あなたの代わりに友人が仕事を行い、そのことを後で知ったとします。

通常であれば、単純にその友人に感謝の意を示し「ありがとう!」の一言で終わりますが、自分を責める方は「なぜ、気づけなかったのか。」、「友人に迷惑をかけてしまった」と、深く考え込んでしまいます。

責任感を持つこと自体は、非常に重要なことです。なぜなら、責任感が全くない人は、人から信用されず、人間関係を築くことも困難になります。

しかし、すべてのことを一人で背負い込むことはできません。強すぎる責任感が重荷に感じている人は、一度周りに相談するなど、対処してみましょう!

強すぎる責任感でつぶれてしまう前に、周りの助けを借りましょう!

特徴④:目標を高く設定しがち

常に目標を高く設定してしまい、「こうあるべきである」という理想の自分の姿にとらわれがちです。

例えば「人には優しくあるべきである」や、「自分はもっと気遣いできる人間になるべきだ」など、ある種の固定観念にとらわれてしまい、なかなか柔軟な思考ができません。

優しい人や気配りができる人を目標とし、それを目指すことは、自身の人格形成のためにも非常に良いことですが、その目標があまりに高すぎて、現状の自分自身とかい離している場合は、自分を苦しめるだけです。

目標を達成できず、自分を責め続けている方は、そもそもその目標が妥当であるのか、きちんと考えてみてください。

達成できない目標を立てることは、堅実的とは言えません。

特徴⑤:過去の失敗にとらわれやすい

自分を責める思考が強い人は、基本的に過去の失敗にとらわれがちです。

「あの時、もっとこうしたほうがよかったのでは」、「自分は不適切なことをしてしまった」など過去に起こったことをいつまでも引きずってしまい、中々前を向いて歩きだすことができません。

失敗は誰しもが経験することです。逆にそこから何を学んで次に生かすかが重要ですが、マイナス面ばかりに目が向いてしまいます。

あまりにひどい場合は、延々と過去の出来事に対して自分を責め続けて、身動きがとれなくなってしまう場合もあります。

私も過去の失敗で、延々と自分を責め続けた時期がありました・・。

特徴⑥:気持ちの切り替えが苦手

自分を責めることは誰しもがあります。しかし、自責の念が強いひとは、気持ちを切り替えが苦手です。

反省して、自身の欠点を受け止め、「次はうまくいくように頑張ろう!」と切り替えればよいのですが上記したように過去の失敗にとらわれやすいため、前を向くことができません。

実際に私もあまり気持ちの切り替えが得意ではないので、どうしても気持ちを引きずってしまいがちですが、他のことに手がつかないほど、延々と自分を責め続けているときは、大きく一呼吸して、「よし、忘れよう!」と言うように心がけています!

気持ちを切り替え、前のことを「忘れる」ことは、本当に重要です!

特徴⑦:悲観的な思考をする傾向がある

「どうせ、自分はだめなんだ」など、悲観的な思考をしてしまうことも、自分を責める方の特徴の一つに挙げられます。

あらゆる物事に対して、常に楽観視し、不測の事態を考えないことはもちろん問題ですが、逆に悲観的な思考ばかりして、立ち止まってしまうことも同様に問題です。

心のバランスが取れた方は、楽観的な思考も悲観的な思考も両方あわせもっており、その場に合わせた、適応的な思考ができています。

自分を責めがちな人が、いきなりそのような適応的な思考をすることは中々難しいため、まずは悲観的な思考の中にも、1割でもよいので、ポジティブな考えを入れてみるなど、少しの工夫を加えてみましょう!

特徴⑧:自分を褒めるのが苦手

あなたは、ちゃんと自分を「よく頑張ったね!」と褒めてあげることが出来ていますか?

責める言葉はたくさん自分に投げかけるのに、逆に褒める言葉はほとんど自分に言っていないのではないでしょうか。

自分を責めることがあまりない方は、自分へのご褒美として、褒める言葉をたくさん持っています。しかし、自分を責める傾向が強い方は、自分自身を褒めることが本当に苦手で、たとえ、何か大きな困難を打破したとしても、素直に自分を褒めることが出来ません。

これは、上記した「目標が高い」という特徴にも通じますが、自分の目線が常に高いためどうしても欠点ばかりに目が行ってしまいがちになるからです。

褒める言葉のレパートリーを増やしてみると効果的です!

特徴⑨:人のせいにできない

「自分を責める」ということは、「人のせいにすることが苦手」ということです。

自分を責め続けることがあまりない方は、例えばある事象が起こった時に、自分自身で抱えきれない部分は無意識のうちに「責任転嫁」をしています。

「あの時は、タイミングが悪くて失敗してしまった」、「私も悪いが、他の人も気づかなかったし、仕方ない」など、責任範囲を分散させ、自身の非を軽減し、心の負担を軽くします。

自分を責めがちな人は、この責任転嫁が不得手であり、すべて自分の責任であると抱え込んでしまう傾向が強いです。

すべてのことを責任転嫁し、相手に責任をなすりつけるのは、他者からは「無責任」であると判断され、信用を無くします。

しかし、全く責任転嫁せずにすべて自分の責任として受け止めるのは、生きていく上で大きな足かせになってしまいます。

バランスをとることが何より重要と言えます。

特徴⑩:自分に自信がない

自分にしっかりと自信を持てている方は、たとえ自分を責めるようなことがあっても、最終的には立ち直ることができます。

それは、「自信」という確固たる軸が自分の中にあるためです。たとえ何か落ち込むことがあっても軸さえしっかりしていれば、時間の経過とともに気持ちを立て直すことができます。

しかし、自分を責めがちな人はこの「自信」がなく、自分の軸がしっかりと定まっていません。そのため、一度軸がぶれてしまうと、中々前を向くことが難しく、いつまでたっても自分自身を責め続ける状況から脱出できなくなります。

軸がぶれてしまいがちな人は、自分を責めるだけでなく、他にも生きる上で様々な弊害があります。

自分を責める人の改善方法は?

さて、自分を責める人の特徴は大凡掴めたでしょうか。

本項では、自分を責めがちな方に向けて、具体的な改善方法について説明していきます。

一つずつでも問題ないため、自分が取り組みやすいものから、是非チャレンジしてみて下さい!

改善方法①:客観的な事実を書き出してみる

自分を責めることになった事柄について、まずはノートにしっかりと書き出してみましょう!

この際に注意することとして、必ず「客観的な事実」のみを書くように心がけてください。

「相手が不機嫌な顔をしていた」、「きっと不満に思っているに違いない」などは主観的な考えとなり、客観的事実ではありません。

相手の感情を推察するのではなく、実際に起こった事実のみを整理します。

詳細に書くことにより、気持ちの整理につながり、何より中立的な視点で原因となった事象をとらえることができます。

ネガティブな感情が強すぎるときは、中々客観的な視点に立つことが出来ないので、その際は気持ちが落ち着くまでしばらく待ってから、少しずつ取り組むことをおすすめします!

改善方法②:親しい友人に話してみる

一人で悩みを抱え込み、自責の念にとらわれている方は、親しい友人にその悩みを相談してみてください。

具体的なアドバイスを求めるのではなく、単純に自身の感情を声に出して他者に聞いてもらうだけでも、気持ちは随分と和らぎます。

もし、自分の悩みを素直に打ち明ける友人がいない場合は、カウンセラーなどを頼ってみてもよいでしょう。

自分を責め気持ちが落ち込んだ時に、その感情すべてを話せる方を周りに一人作るだけで、ずっと前を向いて生きやすくなるはずです!

改善方法③:少しのことでも自分を褒めるくせをつける

自分を責める方は、上記した特徴のように「自分を褒めることが苦手」です。そのため、意識的に自分を褒めるくせをつけてみましょう!

慣れないうちは、恥ずかしいと感じてしまうかもしれませんが、些細なことでも良いので「よく頑張った!」、「よし!この調子!」と自分を鼓舞してみましょう!

続けるうちに、だんだんと素直に自分を褒めることが出来るようになり、自分を責めてしまうときも、自然と褒める言葉が湧き出してくるはずです。

本当に些細なことでよいので、自分を褒めてみましょう!

改善方法④:ゆっくりと入浴し、きちんと睡眠をとる

人は身体が不安定なときは、精神も不安定になりやすいため、まずはゆっくり睡眠をとり、身体を休めることも重要な対処法となります。

寝る1時間前にはしっかりと湯船につかり、体を十分に温めてください。また、寝室にアロマを焚くなどして、より入眠しやすい環境を整えることも効果的です。

睡眠前の飲酒は、浅い眠りになりやすいため極力避け、軽いストレッチをしてから床に入りましょう。深い睡眠をとることが出来れば、起床後は少し気分が晴れていることを実感できるはずです。

しっかりとした睡眠をとることは、あらゆることの基礎になるといえます!

改善方法⑤:自分の「自動思考」をチェックしてみる

客観的な事実を書き出しても、気持ちの整理がつかないかたは、自分の「自動思考」をチェックしてみましょう!

今の率直な自分の気持ちをノートに書き出してみて、その気持ちの中に共通する考え方を見つけます。

例えば、「私がもっと頑張るべきだった」、「きっとあの人は私の失敗を怒っているに違いない」などの考え方については、前者は「べき思考」、後者は「思い込み」の自動思考と言われています。

自分がどの思考タイプに当てはまるのかを知り、その思考に対して、なぜそう思うのか「根拠」と、その根拠を否定する「反証」を合わせて書き出して下さい。

その「根拠」と「反証」を鑑みて、その場に沿った「適応的思考」を導き出すことが出来れば、自分を責めてしまった時も、その場に適応した考えができるようになります。

この適応的思考は、認知行動療法などでもよくつかわれます!

自分を責める人に知ってほしいこと

自分を責めることが習慣化している方に、是非知っておいて欲しいマインドを本項では説明していきます。

以下の事を心に留めておくだけでも、自分を責めた時の感情の沈み具合が随分違う事が実感できるはずなので、是非トライしてみて下さい!

①:誰しも自分を責めることはある

「なぜ、私は自分をこんなに責めるんだろう」と思ってはいませんか?

こんな些細なことに対しても、いつまでも自分を責めてしまって情けないと感じていませんか?

しかし、自分を全く責めない人はほとんどいません。あなたから見れば悩みが全くないように見える人でも、自分自身を責めることはもちろんあります。

人は誰しも自責の念を感じるもので、それは恥ずかしいことでも、不安に感じることでもなく「あたりまえの感情」だということを知りましょう。

あなただけが「自分を責めている」わけではないですよ!

②:感情には波がある

自分を責める時間が長引き、ネガティブな気分が続くと、ずっとその状態が続いてしまうという錯覚に陥る方もいます。

しかし、感情には波があります。気分が下向く時もあれば、上向く時もあることを知りましょう。終わりのないトンネルはないように、ずっと気持ちが沈み続けることはありません。

どうしようもなく自分を責めていた感情も、時が経つにつれ次第に薄まり、和らいでいきます。このような感情の波についてきちんと理解すれば、たとえ気持ちが深く沈んだ時も

「大丈夫!またしばらくしたら落ち着くはず!」と、前向きにとらえることが出来るようになるはずです!

③:失敗した後に何をするかが重要

重要なのは、自分を強く責めるほど大きな失敗をしたときに、そこから何を学び次にどのように生かせるかです。

上記したように、失敗し自分を責めることは誰しもあります。しかし、人は失敗から様々なことを学ぶことができ、そこから未来を変えていくことが出来ます。

あなたがどんなに悔やんでも、決して過去に戻る事はできません。しかし、未来はあなたの考え方や努力次第で如何様にも変えることが出来ます。

このことをきちんと胸に留めておけば、たとえ失敗し、自分を責める時でも、「未来の自分がより幸せになれるように頑張ろう!」という気持ちが沸いてくるはずです!

まとめ

ここまでお読み頂き、本当にありがとうございました!

自分を責めてしまう方に向けて、その特徴や改善方法について詳細にまとめました。

自分を責めてしまうのは本当に辛い事です。しかし、上記したように、その感情があるからこそ、人は成長でき、より良い未来を手に入れることができます。

責めてしまう感情を大切にして、本エントリーをきっかけにそれと向き合う心構えが出来たのであれば、これ以上嬉しい事はありません。

 

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